「時代の流れに乗り遅れないために
ITの技術でより良い環境を」
NTTデータビジネスブレインズ
インフラ事業部
課長 吉田 大介
初めは工場内の事業所への配属で、システムの保守やプログラム改修が主な業務でしたが、
PCの代替作業や問い合わせ対応もおこなっていました。
当時はリモートで対応できる環境がなく、電話越しよりも実際に見てもらうほうが早いことも多かったです。
そのため、「Wordで文字を大きくするやり方が分からない」と言われて現地に向かったこともありました。
工場内の事業所では業務も限られていたため、3年ほど経って、上司の後押しもあり現在の大阪事務所へ異動しました。異動後もユーザ様と直接関わる機会は何度もありましたが、業務としてプログラミングに触れる機会は減りました。
問い合わせの一時窓口となるサービスデスクの立ち上げ(現在は中国へ移管)や、資産管理ソフトの導入等、プログラミング以外の部分で5年ほど経験を積みました。
その後、インフラの環境をグローバルと統一するためのプロジェクト要員としてサーバー関連タスクのチームへ異動することになりました。プロジェクト完遂後も、サーバの仮想化やバックアップ環境の統一、データセンタの移転など、様々な業務を経験し、気が付けば約14年間サーバーを担当するチームに在籍していました。
このような経歴を経て、現在は主にネットワークを担当するチームに所属しています。
なかなか最新のネットワーク技術に追いつけていない部分もありますが、課長として、自分の技術を磨くよりもチームメンバーの技術力を上げることや、チーム全体のマネジメントを優先させています。
配属当初の、何かあったらすぐに呼ばれる、すぐに現地に行くという環境が自分を成長させたと思います。当時はとにかく話を聞き、ユーザ様の要望を理解することに努めました。
サーバーチーム時代はユーザ様との関わりが減っていたので、わたしのチームに来て「現地で話をきくことで作業が進めやすくなる」ということの重要さを改めて感じています。
現地に行くときはトラブル等早期解決が必要な場面が多いのですが、ユーザ様から「NDBさんが来てくれてよかった」と直接言葉をかけていただけるのが1番嬉しいです。
※仮想サーバ・・・1台の物理サーバ上で複数のOS(オペレーティングシステム)を動かす仕組み
時代の流れが大きなところかなと思いますが、2006年ごろから一部の検証で仮想サーバが使われていました。今は当たり前になっている仮想サーバですが、2000年代は「物理的に機器がないのに本当に大丈夫なのか?」という信頼性に欠けた部分があり、避けられていました。そのため、セミナーに参加した際に周りを見ても本格的に導入している企業は少なかったように思います。仮想の技術に触れるのは早かったのかもしれません。
初めて大規模な仮想化に取り組んだのは2010年で、それから約8年間かけて少しずつ仮想化を進めていきました。
東京で物理的に動いているサーバを仮想化してUSBディスクに保存し、そのUSBディスクを持って新幹線で大阪に移動する、という作業を毎週末実施していた時期もありました。
現在は7台の物理的なサーバで、約300台の仮想サーバが動いています。
同じくらいのタイミングでグローバルでも仮想化が進められており、同じ仮想化ソフトを利用していました。
仮想化が始まるまでは物理サーバを利用しており、それぞれが独自で対応しておりましたが、仮想化をキーワードにグローバルのチームと一緒に環境を整えていくことになりました。
Follow the Sunのプロジェクトで環境が統一され、現在はお互いの国の環境をサポートし合えるという状況ができています。
Follow the Sunは、わたしのチームにはまだ浸透していないですが、今後必ずやってくるので活かしていきたいと思っています。
今は夜間帯に実施が必要な作業も日本メンバーで対応していますが、このような作業もグローバルで実施してもらえたらと考えています。
※Follow the Sun・・・時差に合わせて世界3拠点24時間で運用をサポートする体制
現在、ネットワークを担当するチームで、グローバルと環境を統一させるために新たなネットワークを構築しています。
この新しいネットワークの考え方を日本のチームメンバーが理解し、サポートできるようになることが最優先です。
グローバルに追いつくことで、今後主導権を握るチャンスにもつながります。
チームにも若手のメンバーが増えてきていますし、今までのネットワークの常識にとらわれないような考え方ができるチームを形成できればと思います。
それから、現在ある古い有線のLAN等はすべてなくしていきたいです(笑)
わたしが所轄するチームでは私自身が作業できることがあまりなくて良いことだと思っているのですが、自分が前に出てしまって作業しないように心がけています。
その代わりに、他グループやユーザとの調整など、作業する人が作業しやすい環境を整えることに注力するようにしています。
加えて、概要で良いので作業者の1歩後ろに下がって、作業の全体像を把握することに努めています。
伝えたいのは、失敗しても良いので前に出て作業進めましょうということです。
一番実力がつくのはトラブル対応です。技術ではどうしようもなくなった時には、管理職が出てきて政治的に解決します。
セキュリティ事故とデータ削除に気をつければ、多少の失敗はなんてことありません。
最後に責任取るのは管理職ということをメンバーにお伝えし、何事も果敢にチャレンジしてもらえればと願っています。
-インタビューご回答いただきありがとうございました!
福井県敦賀市
学生時代は京都で過ごしました。
大学時代から麻雀が趣味
コロナになり、雀荘にいけていないのが残念です。
オンラインでもできるものの、なかなか人が集まらず…
学生時代は誰とでも分け隔てなく話すことができ、どこに行ってもその場の空気を掴めていました。
社会人になって経験を積んでいく中で、何事も動じず、冷静でいられるようになったことが現在のとんがりです。