入社まもなく任された仕事は、日本板硝子様の「データウェアハウス運用」-
突然の配属に、堀内は戸惑わなかった。未知の世界への挑戦が、逆に堀内のエネルギーを湧き立たせた。
「より広い世界を経験したい。」そう思い、当社を選んだ堀内にとって、願ってもない配属となった。


データウェアハウスとは何か、まずは理解することが第一のミッションだった。
経理システムや人事システムなど、企業には核となる基幹システムがある。その基幹システムには、付随するいくつものサブシステムがある。そのサブシステムの中ひとつが、データウェアハウスである。
「データウェアハウスを、一言で説明するならば、「大量の業務データをマーケティングの視点から分析するシステム」である。例えば、大量の売上伝票を詳細に分析し、なぜ売上が伸びたのか、原因や傾向を見極めることができる。
データウェアハウスによる詳細なデータ分析が、セールス戦略の礎となっていく。つまり、企業の意思決定に直結する。
入社早々から運用に携わっていた堀内は、実際の業務から多くの学びを得た。3ヶ月もすると、データウェアハウスの役割や意義を十分に理解できた。すでに堀内は、ビジネスのプロセスを大きく左右するシステムを担うことに、大きなやりがいと緊張感を味わっていた。

2006年秋、日本板硝子様の基幹システムに関わる一大プロジェクトに参画。入社からわずか1年半で、チームリーダーというミッションが委ねられた。
お客さまとの打ち合わせ、チームメンバとの会議、協力会社との調整など、時間に追われる日々が続くなか、自分が若手であることも忘れ、責任者としての自覚を猛スピードで身につけた。
ある作業に盲点があれば、それが大きな落とし穴となり、開発がストップしてしまう。プロジェクト中は、紆余曲折の繰り返しであった。
「この難局を乗り越えるにはどうすればいいのか。」
堀内は、常に自分自身に問いかけ、リーダとして最大限の努力をおしまなかった。
さらに堀内は、同時進行している複数のプロジェクトに参画することとなった。
それぞれのプロジェクトでは、自分の役割や立場が異なっていたため、バランスよく複数のプロジェクトの仕事をこなす必要があった。
1日の中で、どの仕事にどの程度の時間をかけていけばよいか、自分自身の判断力やマネジメント力が問われていた。
堀内は振り返る。
「複数のプロジェクトの進行を把握しながら、自分に与えられた時間をどう使えば無駄がないか、常に考えていました。日々変化する状況において、優先度を変えながら、開発の舵取りをしていましたので。」

堀内の担当するデータウェアハウスは、基幹システムのサブシステムとして位置づけられる。つまり、基幹システムの一部が変更されると、堀内の扱うシステムにも何らかの変更が発生する。
「ただ言われることをやっているだけでは、基幹システムに関する情報が見えにくく、こちらの対応に遅れがでてしまう。」堀内は早々に気がついた。そこで、基幹システムの開発動向を事前に察知できるよう、自ら動いた。基幹システム担当者と、まめに連絡をとり、必要であれば直接仕様を確認しに出向いた。基幹システムの仕様を詰めるコンサルタントや、意思決定のキーパーソンと交流を深め、できる限り多くのアンテナを張り巡らした。

収集した情報をメンバに周知し、お客さまや協力会社とやりとりを重ね、自ら開発や試験も実施した。直前まで対応に追われたが、約2年間のプロジェクトは無事完了。
やっとの思いで完成させたシステムが、順調に稼動するのを目にしながら、自分の成長を実感することができた。
振り返ると、当初考えていた運用とは、ずいぶん違う仕事を行ってきたように思う。
担当するシステムに関する情報収集に全神経を集中させ、多くの人とコミュニケーションをとりながら進めてきた。お客さまから信頼されていることを実感できる言葉を幾度もかけてもらえた。日本では市場価値の高いドイツSAP社のデータウェアハウスに関する資格も取得できた。
現在、入社5年目、学ぶべきことは、まだまだ山のように残っている。力をつけるための新たなビジネスチャンスも手にしている。
「身につけた知識を活かし、より広い世界に飛び出して行きたい。」入社当時から持ち続けているこの探究心を武器に、新たなステージへと向かい続けている。















